平成21年度 図書館主催講座 「源氏物語を読む会」
近大姫路大学附属図書館では、地域との接点を持ち、生涯学習の場を提供することで社会に貢献し、開かれた大学図書館として発展していくことを目指して、図書館主催講座「源氏物語を読む会」を開催いたしました。このページでは、講座の各回の様子を一部ご紹介いたします。
第1回 「源氏物語はどんな作品か?」 2009年10月27日(火)17:45~20:00
はじめに小中図書館長より挨拶と講師の渡瀬准教授の紹介がありました。
第1回は「源氏物語はどんな作品か?」と題し、導入として、今から約千年前に成立したとされる「源氏物語」の構成や、平安京の配置や宮中の様子などについて解説がありました。
近隣の地域や市外から約70名の方が参加され、熱心にメモをとられている姿がみられました。
第2回 「桐壺 ~物語のはじまり~」 2009年11月24日(火) 18:00~20:00
あいにくの雨天にもかかわらず、前回と同様、大勢の方々が来場されました。
冒頭に講師より、最近の新聞記事について紹介がありました。写本の一つである「大沢本」に標準的な本に書かれたものとは異なる内容の記述が発見されたこと、巣守帖の断簡が発見されたことについての新聞記事です。
第2回の講座は、光源氏の誕生から元服、そして葵上との結婚までが書かれた「桐壺」の巻です。登場人物の関係や、舞台となる清涼殿の様子などを交えて解説がありました。
第3回 「帚木 ~大人の世界へ~」 2009年12月22日(火) 18:00~20:00
第3回の講座は「帚木」の巻です。前半は光源氏のもとに妻葵の上の兄である頭中将らが訪れ、女性論を語り合う「雨夜の品定」です。後半では、「雨夜の品定」で中流階級の女性の中に優れた人がいると教えられ、興味を持った光源氏が、年上の既婚女性である空蝉へ惹かれていく様子が描かれます。
第5回 「 夕顔 ~謎の女~ 」 2010年2月23日(火) 18:00~20:00
第5回の講座も大勢の方が参加されました。今回は「夕顔の」巻です。光源氏は乳母の家へ見舞いに行った際、隣家に夕顔の花の咲く家があり、御簾ごしに美しい女性「夕顔」がいることに気付きます。ある日何某の院に夕顔を連れて訪れたところ、夕顔は物の怪に襲われ、急死してしまいます。物の怪の正体をめぐっては色々な解釈があることなどが紹介され、作品の奥深さがうかがわれます。
第6回(最終回) 「 若紫 ~美少女紫君との出会い~ 」 2010年3月23日(火) 18:00~20:00
最終回となる第6回は「若紫」の巻です。わらわやみの加持祈祷を受けに北山を訪れた光源氏が、僧坊を訪ねたところ、光源氏が思い慕う藤壺の面影を宿すかわいらしい少女に出会います。この少女は藤壺の兄の兵部卿宮の子で、幼くして母と死別したため祖母の尼君のもとで育てられているのでした。後に光源氏は、尼君の死後この少女を引き取り養育します。この少女が後の「紫の上」です。
本講座の終了にあたり、図書館長より挨拶がありました。初めての試みであったにも関わらず、毎回多くの方々に参加して頂き、参加者の方と一体となって講座を成功させることができたことなどが話されました。